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気まぐれ番外編:お菓子外し [精神と言葉]

最近、ネットマガジンを読む機会が多いのだけれど、いろいろ新しい言葉があるのでびっくりする。その言葉で検索してみると、けっこう話題になっていて、そのことで悩んだり、相談したりしている人も多いのだ。

最近笑えたのは「お菓子外し」という言葉だ。


だけど、私はもっと意地悪な人を見た。
それは以前の職場で一時上司だった年下の女性Cさんだ。その人はたとえば、12人いる職場に10個だけ菓子を買って来て、私に配れというのだ。
この場合、11個あれば、私がもらわなければいいだけだから簡単。
だけど10個ってのが悩ましいところで、私の他にもう一人配れない人が出てくる。
その時1人外出しいている人がいたら、「やった~」と思って私はその人に配らないことにした。それからも、Cさんはたいていは足りない菓子を買って来て、私に配れって言うことがあったので、時には話の分かってくれそうな人の分だけ半分ずつにしてもらったりして対応していた。

Cさんは数が数えられなかったのか?
そうではなかったと思う。超「エリート」な学歴の方だったし、ご自分ではきめ細やかな配慮ができることを自慢に思っておられたし、バレンタインデーには率先してチョコを配ろうと舵取りをしていらしたこともあったし、お菓子も好きで、興味のあるお菓子は職場の人と分け合って食べたいという気持ちのある方だった。だからあれは単に私個人に対する憂さ晴らしのようなものだったのではないかと想像している。きっとその日、Cさんにとって何か気に食わないことがあったのだろう。

今思うと、Cさんはたぶん何らかの形で精神に偏りを持っていた方なのだろうと思い当たる。
公の場で感情の制御ができなくなることがあって、パワハラが炸裂する時もあった。そのほかにも人間的に信じられない言動が時々見られた。
病気なのだからしょうがない。そういう方だという認識が職場全体にあり、「さわらぬ神に祟りなし」というごとく、当たり障りなく関われば問題はなかったので、そのままその部署での位置を確保していられただけなのだと思う。

その当時、私の隣の席でだんだん問題行動が目立ってきていたKさんという人がいて、その人は被害妄想と幻聴がひどく、時間も守れなくなってきており、会社にいる時に時々明らかに仕事をしていないことがあって、何か縦書きの文章を創作しており、これがCさんの目に障っていたようだった。
ある日、Cさんは私にKさんの勤務管理をしろと言ってきた。
だけど、私は単なる派遣社員だったから人の管理なんかできないと答えた。
その日の午前中、CさんはKさんにはっきりと問題点を伝えたようだった。
Kさんは説明を受けたその足ですぐに荷物をまとめて会社から出て行ってしまい、そのまま来なくなってしまった。その後、家に電話をかけても電話口に出ることさえしなかったらしい。
この場合、Kさんは統合失調症だったことが考えられる。
最初の被害妄想を聞いた時には心配して、私のできる範囲で手紙を書いたり、お話したりしたのだけれど、私に腹を立ててしまい口をきいてくれなくなってしまった。私は胃痛になった。だけど、お金が必要だったから、会社を辞めるという選択肢はなかったのでどうしようもできなかった。
Kさんに対して失礼に当たらないように、Cさんにも現状を伝えたが、そのことに対してCさんは何の感想も持たれなかったようだった。
(今年、自分自身の精神的問題がほぼ落ち着いたと感じ、Kさんがその後どうしておられるか気になり、妹さんとおつきあいのあった友人にアドレスを聞いて連絡を取ろうと試みたが、アドレスが使われていないようだった。いつか、どこかでわかったら連絡を取ってみたい)

お菓子外しによって不快な思いをされた方は、お菓子外しをする人の人間性を疑わざるを得ず、また、会社で疎外感を感じたりすることで、その会社で仕事をこなすというモチベーション(やる気、動機づけ)に揺らぎが起こるかもしれない。でも、それだからといって、簡単に職場を変えることなんかできない。
経済的に独立して生きて行くということは、大変なことだと思う。特に会社という組織に属して、そこで不特定多数の個人と関わって、ストレスを抱えずに仕事を続けて行くことは大変な事だろうと思う。
その組織の中で何が優先されているか。それは簡単にはわからない。その組織の中で自分が何を優先していて、どんなことにどこまで耐えていけるのかを見極めることが大事だと思う。どのみち、苦痛の方が大きくなりすぎたり、病気として抱えるようになったら仕事自体を続けられなくなってしまうだろう。

お菓子外しをする人はたぶん、それが趣味かなにかなのだ。そのことの何が楽しいのかは意味不明だけど、それでストレスが発散できるわけだよね、たぶん。私だったらそんなことする方がストレスになるしエネルギーも必要になるから、理解不能だけど、世の中にはそういう人もいて、ネットで通じる言葉になるほど、けっこう数多く存在するってことなのだ。

数人で集まってイジメられたら問題だけど、そうではなかったら、無視しよう。
お菓子外しさんの憂さが晴れたのなら、あなたはそれを手伝ってあげたのだ。それで良しとしよう。晴れないのなら、晴れるまで外してもらえばいいじゃん。お菓子外しさんからお菓子なんてもらわなくても死ぬわけじゃないから気にしない方がいいよ。
とにかく強くなろう。
世の中には色々な趣味の人がいるのだ。お菓子外しをすることでストレス発散できるなんて得な性格だよね。だから変わった趣味だと認めてあげて、そのことについてとやかく思うのはやめよう。ただ単に精神がちょっとおかしいだけかもしれない。下手に内面に狂気がたまっていくよりは、お菓子外しで毒抜きできているのなら、かわいいものだ。
お菓子を持って来た人にお礼を言うことができないから、お菓子を持って来た人から「礼儀知らず」くらい思われちゃうことがあるのかしらね? もしかしてお菓子外しさんはそこまで計算しているのだろうか? だとしたら相当な策略家なのか? だけど何のために? やっぱり理解を越えている。そこまでいくとちょっと悪趣味だから軽蔑くらいしてもいいと思う。もらわなくてもお礼を言っちゃうっていう手もある。
お菓子外し友の会とかに所属していて、お菓子外しのことを皆で話して楽しんでいるってことがあるかしら? その場合、友の会に入るように誘われても入らないようにして下さい。お菓子外し教という宗教ということも考えられる? お菓子外しをすることが功徳につながるとか? そんなのウソだと思うので、入信を誘われても断って下さい。
お菓子外し合戦にならないようにして下さい。そんな姑息な方法で人を傷つけて、それでストレスが発散できるような人にはならないでください。



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