004 水彩画 [プロクリモノログ]
水彩絵の具をつかうことは憧れです
色を使う順番もわからないし
水の具合もわからないし
筆の使い方もわからないし
わかりたくても近づけないし
だからきっとずっとそれは憧れのままで
ずっといいな~と思い描くだけで
決して近づかないでしょう
色を使う順番もわからないし
水の具合もわからないし
筆の使い方もわからないし
わかりたくても近づけないし
だからきっとずっとそれは憧れのままで
ずっといいな~と思い描くだけで
決して近づかないでしょう
003 弟 [プロクリモノログ]
いたずら好きで
たまごのおもちゃを冷蔵庫に入れてみたり
人の足をひっかけたり
猿の真似をしたり
おどけた顔で写真に入り込んだり
誰からも愛されて
誉められて
絶好調だったのに
いつのまにかおっさんになり
墓参り好きになり
神社仏閣を巡るようになった
声だけは今でもでかい
そして自分の核がものすごく硬い
どんなに叩かれても割れない
不思議な強さに守られている人
今も絶好調
たまごのおもちゃを冷蔵庫に入れてみたり
人の足をひっかけたり
猿の真似をしたり
おどけた顔で写真に入り込んだり
誰からも愛されて
誉められて
絶好調だったのに
いつのまにかおっさんになり
墓参り好きになり
神社仏閣を巡るようになった
声だけは今でもでかい
そして自分の核がものすごく硬い
どんなに叩かれても割れない
不思議な強さに守られている人
今も絶好調
002 鍋 [プロクリモノログ]
買い出しに行くよ
鍋の具ね
長ネギは必須
大根、ニラ、まいたけ、しいたけ、白菜
タラか鶏か豚か
全部入れるか
なんでもいいよね温かければ
とにかく身体の中が温まって
その空間に付随するいろいろなもの
湯気
食欲
おしゃべり
幸せな時間
こたつがあってもなくても
足が触れても触れなくても
手を握っても握らなくても
あなたといたい
同じ時間に
鍋の具ね
長ネギは必須
大根、ニラ、まいたけ、しいたけ、白菜
タラか鶏か豚か
全部入れるか
なんでもいいよね温かければ
とにかく身体の中が温まって
その空間に付随するいろいろなもの
湯気
食欲
おしゃべり
幸せな時間
こたつがあってもなくても
足が触れても触れなくても
手を握っても握らなくても
あなたといたい
同じ時間に
001 物を書く [プロクリモノログ]
言葉はどこからやってくるのでしょう
描いた絵に色を塗るように
つぎつぎと『これ』『これ』というように言葉は下りてきます
ときどきは何にしていいかわからずにちょっと考えます
そのもとになったものはいったいなんなのでしょうか
空間を探ってみるに
それはなにか生きるということに付随している
存在のひとつの証明のようなもの??
かもしれません
五十音をどうやって編み込んでいるのやら
実体のないところからその文字はやってきます
それはこの実体のない自分の思考をどうにか意味づけようとする行為ってことなのかな?
言葉には限りがあると思われ
ひとりの人間がつづる内容はどうしても同じようになってしまうような気がするけど
それでもひとつのファイル内につづられた言葉が
それまでにつづったファイルと一言一句同じということはあり得ないのです
似ているということはあるかもしれないけど
まったく同じということはないのです
だからなんなのかというと
なんでもない
ただ書く場所があり
時間があり
そして今ほかにやることがないから書いています
結局
言葉はどこからやってくるのかはずっとわからないのです
描いた絵に色を塗るように
つぎつぎと『これ』『これ』というように言葉は下りてきます
ときどきは何にしていいかわからずにちょっと考えます
そのもとになったものはいったいなんなのでしょうか
空間を探ってみるに
それはなにか生きるということに付随している
存在のひとつの証明のようなもの??
かもしれません
五十音をどうやって編み込んでいるのやら
実体のないところからその文字はやってきます
それはこの実体のない自分の思考をどうにか意味づけようとする行為ってことなのかな?
言葉には限りがあると思われ
ひとりの人間がつづる内容はどうしても同じようになってしまうような気がするけど
それでもひとつのファイル内につづられた言葉が
それまでにつづったファイルと一言一句同じということはあり得ないのです
似ているということはあるかもしれないけど
まったく同じということはないのです
だからなんなのかというと
なんでもない
ただ書く場所があり
時間があり
そして今ほかにやることがないから書いています
結局
言葉はどこからやってくるのかはずっとわからないのです