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070 途方に暮れる [ポケログQ]

途方に暮れている
そのうち日も暮れてくる
同じ場所に立ち尽くしてずっと途方に暮れていると
そこで何日も暮れていく
そうやって100日経ったような気がするけど
実は経っていない
だって生きている
これは感覚だけの問題だな
結局どこかで動いて家に帰ったし
何か食べて排泄して寝たってことだ

永遠に途方に暮れるのは不可能なはずだ
可能にした人がいたとしたら、この世にはいないはずだ
だったら、暮れたいときは暮れればいい
暮れるのがひと段落すればただ生きているはずだ

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069 石頭 [ポケログQ]

どうしてだか今日は頭が重い
頭の中に石が詰まっているのか
動く感じがしない
おまけに肩も凝り固まっていて
身体全体が石になってしまいそうだ

なんとか文字をひねり出したいけど
頭の中石だからね
動こうともしないわけだ
だから、そんなときはその状況を記すしかない

うーんと考えようとしたって無駄だからね
自分のつまらない実況中継は空白を埋める役には立つよ
どんなに頭の中が石だとしてもね

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068 遠回り [ポケログQ]

ずいぶんと遠回りをした
遠回りがしたくて遠回りをしてきたわけだけど
大きく曲がったのはたったの3回だから戻れる
でもたぶん明日には忘れそう

今なら戻れるけど戻らないから
そのままもう二度と思い出すことはない

新しく歩いた場所だけど
何回も散歩を続けていると
ふと以前歩いたことのある道にたどり着くことがある

あ、前に通った道だ、と思う
そんなことがうれしい
道はどこかでつながっていて
その道にたどり着く方向が違うとしばらくわからなかったりする
それが楽しい
だから遠回りが好き

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067 冷静と情熱の間 [ポケログQ]

冷静と情熱の間っていうけど
いったい自分の立ち位置はどの辺なんだろうか

かなり冷静に近いような気もする
だって情熱は去っていったから
だけど冷静というほどにクールな感じはなくて
ただただやる気のない状態って気もする

とにかく毎日という時間を消費するために生きている
ぬるいくらいの温度感かな
冷めるでもなく熱されるでもなく
そのときどきの気温に左右される
そんな温度かな

じゃあそれはどこらへんなのか
冷静と情熱の中間地点よりは冷たい方だとすると
その中間点と冷静の間かな
その地点になんと名付けようか
冷静と情熱の中間地点から冷静までの間ってことか
ややこしすぎる

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066 ゆかいな奴 [ポケログQ]

ゆかいな奴を見つけた
一緒にいるとゆかいになる奴だよ
ふっと笑いを誘い
なにかを溶かしてくれる奴だよ

そいつに着いて行って
一生ゆかいに過ごせたらいいなと思うんだけど
そいつはゆかいにしようとしているわけでもなく
どうやら存在自体がゆかいなようなのだ

そうなれたらいいのに
ただ真似をするのはできそうもない

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065 熱 [ポケログQ]

ずっと考えていたんだ
ときどきスイッチが入ったように熱くなる心
その元の熱はいったいどこから生まれるのかと

どこにも炎はなく
むしろ水が多い体内で
熱はどのようにして発散されているのか

意識の外でそれは作られ
意識の外でそれは放たれる

だからといって炎自体が見えるわけでもなく
ただただ心が熱い
何かと戦っているのか
なぞだ
なぞばかりだ

意識と関係ないのだから
そのうちスイッチは入らなくなるのかもしれない
そのほうが世界は穏やかなのかもしれない
でもどういうわけか熱に憧れる
なにかのきっかけでまた心が燃える時を待つ

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064 生 [ポケログQ]

おまえはなぜそこにいるんだ?
もういなくてもいいというのに
なぜ息ができるんだ?
なぜ目が覚めるんだ?

自分がいなくなった世界を想像してみよう
自分の意識がないんだから
もう何も思わなくていい

穴も開かない
溝もできない
自分が使ったものだけが残る
自分では片づけられない

だったらいなくなるのは今でもいいのではないのか
そう思いながらまた1日、命を延ばす

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063 呪文 [ポケログQ]

早口言葉を言いすぎて舌がもつれたら
意味のない言葉をただ並べて言い続けよう
とにかく音を出し続けるのだ

意味のない言葉は呪文になる
決して同じ言葉並びを繰り返せないけれど
頭に浮かんだ音を続けて発し続けるのだ

大きく息をついてはいけない
言葉と言葉の間が途切れないように
細かく息継ぎして
隙間を作らないことだ

言葉と言葉の隙間には
黒く重たく舌を凍らせる何かが忍び込んでくる
だからとにかく言葉を発し続けるのだ

言葉が途切れたとたん
自分が自分では無くなるのだ
未知の物に変わってしまっていても
自分では気づけないから
ま、しょうがないんだけどね

意味を作ろうと思うと途切れやすいから
流れにまかせてとにかく今浮かんだ音を発し続けたまえ

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062 雨 [ポケログQ]

お天気を確認しました
今日はずっと雨です
雨粒は落ち続けています

雨の音が重なり
外が水っぽく感じられます
今外に出たら心も濡れそうです

雨が止むのを待っています
これからずっと降り続くわけではないから
どこかで止むわけです
それがわかっていても
今はとても切ないです
晴れの日の感覚を忘れてしまいそうです

お天気に左右される心を
左に右に揺らしながら
ゆううつになったり
軽快になったり
さらに揺らしてまいります。
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061 木漏れ日 [ポケログQ]

木漏れ日のなかに
ちらちらと
幻を見ました

目を凝らしても
その実態はつかめませんでした

そのちらちらと世界がうごく様を
ぼんやり記憶にとどめました

木漏れ日は自然界のスクリーンのように
何かを映しだします
そこに映りただようものに身をあずけましょう

思考が風景と一体となって
広がっていきます
自分が分散していくような錯覚に陥ります

その一瞬を忘れたくなくて
自分の身体を抱きしめます

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